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自分は厄介な目にあった。
それだけを再認識すると悠は階段をおりて玄関にむかった。
手には財布と携帯電話だけが握られていた。
深夜26時過ぎ
コンビニエンスストアへと足を運んだ。
入り口付近では柄の悪い少年達4人おそらく悠と同年代が座りながら煙草をふかしていやらしくにやにやと笑っていた。
しかし、悠はそんな彼等を空気のようにあつかった。
するとそれが気に入らなかったのかその内の1人赤髪の短髪が立ち上がり悠の肩をつかんだ。
「ぉい、女!」
悠は肩をつかまれ立ち止まりはしたが声には答えない。
「良く見ろよ、結構良い女だぞ?」
残りの3人の中の茶髪のロン毛が悠の胸をみて赤髪にそういった。
「ふぅ~ん…」
少年達全員が立ち上がり悠を取り囲んだ。
下劣な笑みを浮かべている。
少しずつ悠を中心とした円が小さくなっていった。
常識的に考えれば窮地だ。
だが、悠からしたら大したコトはなかった。
「酒だけ買ってくるから待ってくんない?そしたら相手してやるよ。」
悠はそう言うと少年の返事も待たずに間を擦り抜けていった。
少年達は茫然とその背中を見送るしかなかった。
数分もしないうちに悠は先程言った通りに酒をかって少年達の元へとやってきた。
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