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「雪だって悠ちゃんお気に入りじゃんか」
巧は悠を抱き上げている雪を恨めしそうに見上げた。
長身の雪を背の低い巧が下からジィっと見つめた。
「雪~、俺がだっこするぅ!」
雪に続く長身の修が悠を奪うべく突っ込んできた。
雪はバックステップでサラリとかわした。
「ぅわ!」
しかし、抱き上げられている悠は予期せぬ出来事にバランスを崩した。
雪の腕からこぼれ落ちる―
やだ!!
受け身を取ろうとするが落下距離が短すぎて間に合わない。
目を閉じて体を堅くした。
ドサッ
落ちた。
しかし以外と痛みは無い。
痛く…ない?
悠が慌てて目を開けると床から数ミリの所で和人が悠を抱きかかえていた。
「か、和人サン!?」
悠が叫ぶと和人は笑って。
「無事かい?」
と、尋ねた。
「大丈夫です」
それを聞いて和人は悠を抱えなおした。
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