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「しかし、またエグイワードだな…(汗)」
ペインは傍らのユミに苦笑いをしてみせた。
するとユミはペインに満面の笑みをみせた。
「中世みたいで良いっしょww」
二人の間を夜風が吹き抜け髪が流れ揺らいだ。
しかし、安息の一時はけたたましい笑い声により壊された。
一斉に振り向いた先には赤髪のショートヘアの女をはじめ複数のPCがズラリと並んでいた。
軽く見積もって10人は居るだろう。
そして、餓えた瞳でこちらをみている。
そして、彼女等を世間はPK(プレイヤーキラー)と呼ぶ。
赤髪の女、名前を《ボルドー》と言う。
この「The World」では中々名の知れたPKだ。
「ねぇちゃん達構ってくれよ~」
ボルドーの腰巾着と言う名の双剣士が下劣な笑みを浮かべながら獲物を構えた。
「……」
各々獲物を構えだしたPK達を尻目に少女達は未だに月を見上げていた。
それを見たボルドーは剣をペインの首筋にヒタと当てた。
「ww」
ユミの唇の両端が吊り上がった。
「…………」
「…………」
ペインとユミは動かぬままだ。
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