種子

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「なぁ、お姉さん達よ~。もしかしてあたしが恐くて声が出ないとか?」 下品な笑い声を上げながら剣を掲げ振り落とした。 しかし、刄は空を切り少女を捕らえる事はなかった。 「宣言しようww」 銀狼が牙を剥き出し笑った。 「貴方達の刄はあたし等に掠り傷すら付けられないってね☆」 蒼穹が舞い獲物を構えた。 PK達のうなじが粟だった。 一瞬の怯みだった。 その、たった一瞬を2人は見逃さなかった。 先に天を駆けたのはユミだった。 双剣(無尽骸)が一人のPKの首を静かに切り落とした。 無論グラヒフィックで首は落ちはしない。 やられたPKの名前が死亡を示す灰色になった。 一人、また一人と灰色と化していく。 一方ペインは高笑いをしながらボルドーの相手をしていた。 「あはははははははは!そんなんじゃ当たらないよぉ!!あははははは!」 剣と剣が交わり火花が幾度となくあがった。 キィィィン ボルドーの剣が天高く舞い上がり地面へと突き刺さった。 それは墓標と言うに相応しかった。 「ちっ!」 ボルドーは舌打ちをし剣に手を伸ばすがそれは叶わなかった。
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