種子

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「最近やたらPK多くない?」 先に静寂を破ったのはユミだった。 「ストレス社会だからなww」 ペインは苦笑しながら呟くように言った。 「でもさ!でもさ!「TheWorld」でPKするのは止めてほしいと思わない!?」 「どぅしてだ?」 眉が吊り上がっているユミに『理解しているよ』と言わんばかりの口調でペインは尋ねた。 「だってさ!PKされるって事は自分が人に殺されるって事じゃんか!それなのに相手の事も考えずに弱い人を殺すなんて人間として信じらんないよ!!」 ユミはそう言い切るとツイと顔をペインから背けてしまった。 ペインはそれを幸せそうに目をすがめて見ていた。 本当に愛しい相棒である。 感受性が豊かで純真で、芯が強い。 ペインもとい、悠は今幸福に満たされているのをヒシと感じたのであった。 愛しい相棒と美しい場所で他愛の無い会話をしているその何にも変えがたい幸せ。 失いたくはない。 そして、永遠を切に想うのであった。 「明日は何をしようか?」 ペインが尋ねると先程まで怒っていたユミはクルリと表情を一転させた。 「ん~、明日は何かクエスト行こうよ!」 ユミはペインの顔覗き込みながら朗らかに提案した。 「そうしよう!」 ペインが賛成するとユミは顔を輝かせた。
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