01*森の奥へ

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ザッザッ… 森に入るミウ。 ミウの目の前には、恐ろしいくらい薄暗い森。 木々は湿っているのか、 どことなく、怪しげな雰囲気をしていた。 (絶対に、あの子に会う。そして、友達になる) そんな決心を胸に、ミウは湿った草を踏み、森の奥へ奥へと進んだ。 私が皆に''悪魔''と呼ばれ始めたのは、 丁度3年前位のこと。 どうしてかは私も知らない。 だから、もう''悪魔''と言われるのに慣れてしまった。 本当は慣れたからいいとかの問題なんじゃないけれど… 私の家は、お父さんがいないし。 お母さんも体が弱い。 お母さんのお姉さんと暮らしているけれど、 誰にも心配はかけたくない。 だから、私は絶対に弱音を吐かない。 悪魔と呼ばれても、開き直ればいい。 そう思い始めたのは、 この森の奥にひっそりと佇む、 ''魔女''と呼ばれる少女のお陰だった。
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