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ザッザッ…
森に入るミウ。
ミウの目の前には、恐ろしいくらい薄暗い森。
木々は湿っているのか、
どことなく、怪しげな雰囲気をしていた。
(絶対に、あの子に会う。そして、友達になる)
そんな決心を胸に、ミウは湿った草を踏み、森の奥へ奥へと進んだ。
私が皆に''悪魔''と呼ばれ始めたのは、
丁度3年前位のこと。
どうしてかは私も知らない。
だから、もう''悪魔''と言われるのに慣れてしまった。
本当は慣れたからいいとかの問題なんじゃないけれど…
私の家は、お父さんがいないし。
お母さんも体が弱い。
お母さんのお姉さんと暮らしているけれど、
誰にも心配はかけたくない。
だから、私は絶対に弱音を吐かない。
悪魔と呼ばれても、開き直ればいい。
そう思い始めたのは、
この森の奥にひっそりと佇む、
''魔女''と呼ばれる少女のお陰だった。
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