01*森の奥へ

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私は混乱した。 魔女…が、後ろ…いや、上にいる…!? 「どっ……どこっ……!?」 私は辺りを見回した。誰もいない。 ただ、木々が、草が見えるだけ。 なのに、声はする。 「上よ、上」 くすくす、と笑いながら少女の声の方を見る。 少女はー…… 木の上に座っていた。 「ま、魔女ー…?」 「……一般人はそう呼ぶわ。貴方こそ…''悪魔''って言われている少女、''ミウ''でしょう?」 …え。どうして、私の名前を知っているの…? 「貴方のことは殆ど知っているわ」 「え…?どう、して…」 「それは私の家に貴方が到着出来たら話しましょう。それでは、また」 それだけ言うと魔女は木から飛び降り、綺麗に着地をしたあと、呆然とする私の目の前を通って、森の奥へと進んでいった。 (ど、どういうこと…?) 私は正直、混乱していた。 あんなに普通に話をするような人だったんだ。 しかも、''家に到着出来たら''って…。 私を家に迎え入れるのと同じよ…? 「意味、わかんない……」 とにかく、私は混乱しながらも足を進めた。 魔女に、会う為に…。
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