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隙をみて
厨房へ行き
みなさんに
ユウから渡されていたチップを渡す
「終わったら
美味しいもの食べて下さい」
「「ありがとうございます」」
みんなが手を止めて
お礼を言ってくれた
……………!
アスパラだーー!!
めちゃめちゃぶっとい!
美味しそーーー………
しまった!
スーパー閉まっちゃうな
どうしても食べたい
穴が空くほど
茹でたてのアスパラをみつめる
「若奥様、どうされました?」
後ろから河原さんに声を掛けられた
「アスパラが美味しそうで…」
「1本どうぞ?」
……1本じゃ足りない
とは言えない
なんで急にアスパラに恋してしまったのか?
ホテルのアスパラが
あまりにも美味しかったからかな?
…パクリ
あ~ぁ…食べ 終わっちゃった
「後で、御席にお持ちしますよ」
なだめられ
厨房から追い出されてしまった
…お邪魔しました
席に戻ろうと
フロアーを見渡す
………………………。
参ったな…
あそこだけ
ただの居酒屋宴会だ
アスパラをワクワクしながら待ちつつ
今到着したらしい
龍斗さんとユウの漫才を
みんなが笑いながら見ている
近寄りたくない
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