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息……吐いて……
力抜いて……
大丈夫だよ……
ハルとの初めての夜のやり取りみたい……
素直に俺に従うハル……堪んねーー
優しくハルを誘導して
ゆっくりハルの中に沈み込む
うわぁぁぁ~~
こりゃヤバイ!
既にロケットが大気圏目前でブレーキ
長年見上げていた空は青だったが
知らなかった………
ホントの宇宙は
桃色してるんだ……
「痛くない?」
「……うん」
ハルの頬と同じ色の空
コクピットに座る宇宙飛行士は
ハルの手首を操縦桿に見立てて
握りしめる
跳ねあがるロケットを俺が誘導
「いいよ………」
許してやると
脳髄を揺さぶる甘い声で果てていく
ポタリと垂れた汗が
ハルの首筋を伝う
あぁ……
その声が聞きたくて
何度も何度も揺さぶる
もう限界だ
う………うぁ~~っ………
大気圏突入ーーーー!!
ロケットの窓枠を蹴って脱出
ハル………愛してるよ
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