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「ここが、か……」
若干の期待と恐怖を吐き出すようにそんな呟きを口にする。
俺様は今、前田の風来坊に勧められた場所に来ていた。
「……何か、本物っぽい感じはするけどさ」
森を抜けてたどり着いた此処は、今は夏で、また森を抜けたせいで太陽がギラギラと照り付けていると言うのに有り得ない程涼しい場所だった。
正確にはうすら寒かった。
「俺様あんまりこういう系信じないタイプなんだけどなー……」
一人ぼやく。
何故、そんな俺様がこんな所に来ているのか……それにはある理由があった。
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