ごほうび

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ある日の放課後の事だ。オレの怒りはpeakに達していた。 「……shitッ!」 イラついている理由、それはただ朝のtestの追試がどうにもclear出来ないからだった。 何故clear出来ないのかと言うと、本試験で8割、追試験で満点合格であり、それもただ答えを覚えれば合格出来るものではなく、途中計算を残す必要があり、問題も少しずつ変えられているのものだから。 しかも今日のtestは1番苦手な数学。 全く……本当に数学というのは迷惑極まりない教科だ。 「……Aaー……」 かったりぃ。 やってらんねぇ。 そう、ついにやる気が底辺に達しそうになっていた所、廊下から声をかけられた。 「まさ……伊達の旦那~、一緒かーえろ♪」 この呼び方をするのはアイツしかいねぇ。 「……猿飛」 直しを一時中断して廊下へ向かう。 まずは注意しなければ。 すぐに廊下に出て、中に聞こえないように小声で話す。 「いつも名前で呼びそうになるのをヤメろ」 次に、 「ついでに笑顔で誘ってんじゃねぇよ」 勘違い(実際には勘違いではないが)されるだろうが。 「あは~、ごめんごめん」 佐助は笑って言う。ホントにわかっているのか…… 「ったく……」 オレは"はぁ……"と息をついて、"見れば分かると思うが今日は帰れない"と伝えた。 「あ、追試なんだ」 政宗数学苦手だもんねー、なんて少し残念そうに言う。 だが、すぐに何か思い付いたような表情に変わった。 「……何だよ」 先手をとって聞いてみると、佐助は嬉々として答えた。
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