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「へぇ、ここが……」
可愛らしい内装にメイド服、執事服で着飾った2年生達。
結構本格的だ。
ただ、一人だけ執事服を着ている女の子がいた。
その子の背は女の子にしては高めで……
何となく、政宗がメイド服を着ている予想がついた。
「政宗、あの子に負けたの?」
「……That's right.」
「やっぱり」
「政宗って運ないよねー」なんて言ってみる。
政宗は「るせぇ」と負け惜しみ……
ではないが、そんな反応をした。
「ちょっと伊達くん、集客終わったら接客にまわってって言ったでしょ?」
急に横から声がかかる。
声をかけてきたのは、あの執事服の女の子だった。
「……ok.今行くよ」
政宗は不承不承の体で頷き、歩き出す。
ヒラリと翻るスカート。
……このまま行かせるのはあまりに勿体ない気がした。
「ねぇ」
執事服の女の子に声をかける。
女の子は俺様が上級生ということもあってか、少し緊張してこたえる。
「は、はい、何でしょうか?」
「ここ、メイド喫茶ってことは指名出来たりする?」
「はい、勿論……」
「だったらさ―――」
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