第1章 突然の別れ

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いったい何があったのだろうか・・・。 私の頭は疑問でいっぱいだった。 だけど、なんだか嫌な予感がする。 お母さんとお姉ちゃんは・・・ないている? どうして? 私が来てから数分。 いや、私がそう感じただけで、もしかしたら何分も経っていなかったかもしれない。 その場の雰囲気にとうとう耐え切れなくなった私は、 「ねえ・・・。話ってなに?」 誰も答えない。そんなにやばい話なのだろうか。 すると、ついにお父さんが話し出す。 「葵。葵はもし、お父さんとお母さんが別れて暮らすなら、どちらにつく?」 「は?」 なにをいきなり。私は、あまり意味がわからなかったので、適当に返事をした。 「うーん・・・。お父さん・・・かな?」 お母さんの前で言うのもあれだけど、私は昔からお父さんっこだ。 どちらかといえば、お父さんのほうがすきなタイプである。
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