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「何処のカラオケ行く?」
後ろ向きに歩きながら杏里が言った。
因みに杏里が俺達の前で歩いている状況だ。
「ヤンパラでよくね?近ぇし。安いし。」
巧は携帯で地図を見ながら言った。
「あ、俺会員だから安くな…ッ!?」
安くなる。そう言おうとした瞬間、頭のなかに映像が流れた。
――ほら!!きょう君、たっ君、速く!!――
――転けるなよ?――
――大丈夫大丈夫!!――
――杏里ッ!!危ない!!――
――え?ッ!?きゃぁぁぁ――
、
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