『恩返し』

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『恩返し』

鳴り響く除夜の鐘を聴きながら、私はゆっくりとソファーに身を沈ませた。 仕事と舞台。 どうやら今年も里帰りは難しそうだ。 体中の疲れを吐き出すように、大きな溜め息を一つ。 「今年も一年お疲れ様」 一人ぼっちの部屋に呟いた。  
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