第1章.

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生徒会室に着くと吉田は勿論先輩達も既にいた。 「町で事件が起こっている。直ちに向う」 先生の言ったとおり、事件があったのだ。ならば、急がねばならない でも、どうする?私は刀を持ってきていない。予備でも学校にあれば借りるのだけど 「社、お前は持ってきていないだろう。学校にあるやつで悪いがこれを使ってくれ」 「いえ、すいません …ありがとうございます」 そう言って刀を受け取ったのだけれども。 非常に重たい。 重たいと振るの遅くなるし 疲れるし… とにかく使い勝手が悪い そんな私の心配は現場へ近づく程に強くなっていった そして、生徒会メンバーが事件現場に到着すると既に数人が息絶えていた。 何事なんだ、一体。 できればこれ以上死体は転がしたくないんだけど… というか、そもそも今日は刀を抜きたくない そんな願いは悪党に届くわけもなく、20mほど先で女性の悲鳴が聞こえた 野次馬の人たちは怯えきった顔で 「まただ…」 と呟いていた .
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