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生徒会室に着くと吉田は勿論先輩達も既にいた。
「町で事件が起こっている。直ちに向う」
先生の言ったとおり、事件があったのだ。ならば、急がねばならない
でも、どうする?私は刀を持ってきていない。予備でも学校にあれば借りるのだけど
「社、お前は持ってきていないだろう。学校にあるやつで悪いがこれを使ってくれ」
「いえ、すいません
…ありがとうございます」
そう言って刀を受け取ったのだけれども。
非常に重たい。
重たいと振るの遅くなるし
疲れるし…
とにかく使い勝手が悪い
そんな私の心配は現場へ近づく程に強くなっていった
そして、生徒会メンバーが事件現場に到着すると既に数人が息絶えていた。
何事なんだ、一体。
できればこれ以上死体は転がしたくないんだけど…
というか、そもそも今日は刀を抜きたくない
そんな願いは悪党に届くわけもなく、20mほど先で女性の悲鳴が聞こえた
野次馬の人たちは怯えきった顔で
「まただ…」
と呟いていた
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