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朝っぱらからギャーギャーとボケとツッコミ大会に出場してしまったオレは、ひとまず落ち着くことにした。
「とりあえず落ち着いてくださいよ飛鳥さん。今日は偶々早く目が覚めただけですから」
「そ、そうだよね。偶々よね。何か悪い物でも食べたわけじゃないんだよね」
分かってくれたのなら、その今にも１１０の０を押そうとしている手を離してください。
それに、警察呼んでどうするつもりですか。さっきの発言から普通救急車の１１９でしょうに。
そんな内心のツッコミを知ってか知らずか、電話を元あった場所に戻し、偶々……偶々……とブツブツ呟きながら料理を再開する飛鳥さん。
「（やれやれ。変わらないなこの人は）」
さっきから天然爆発しているこの人は、律山 飛鳥（リツヤマ アスカ）さん。
もうちょい詳しい説明はあとでさせてもらうよ。
どうせなら、もう１人の人物も一緒に紹介したいからな。
「飛鳥さん。新聞来てる？」
「うん、来てるよ。大部屋のテーブルに置いてあるから」
「分かった。ありがとう」
大部屋とはさっき台所に来るときに通った少々広い部屋のことだ。朝、時には昼、晩の食事はそこでしている。
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