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序章の中のプロローグ
ワンルームくらいの大きさの灰色の部屋の中で警報音が鳴る。
エラーコード3011
エラーコード3011
エラーコード3011
警報が鳴り響き始めると、窓もないはずの部屋の中の空気が動き始める。次第に空気は動きを強めて部屋の中央から空気が押し退く、密度が増した空気がドーナッツ状に視覚化する。
空気がなくなった、ドーナッツの中心にぽっかりと黒い穴が開く。黒い穴は小さな稲光を発しながら、その姿を大きくしていく。
穴の中心に赤い小さな光がチカチカと小さく点滅したかと思うと、穴から目が眩むほどの強烈な光が溢れ出し、小さな光を覆い尽くす。
次第に光が弱まって行くと、部屋の中央には木製の二段ベッドが現れた。
ベッドの二階からは静かな寝息が聞こえる。今、物語の幕が開く。
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