序章の中のプロローグ

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布団の暖かさに身を惹かれるのを感じながらも、頭だけ布団から出す。 ここはどこですか? 俺の部屋であるならば、まず白い壁と俺イチオシのグラビアアイドルのカレンのポスターが目に入る筈。 なのにここには、素材剥き出しといった殺風景な灰色の壁しかない。セクシーテロリストカレンは右を見ても、左を見ても居ない。 何だ弟のイタズラか!未だに1人部屋が良いと言う理由で部屋から追い出したのを恨んでるのか!? 取り敢えず、ここがどこか確認する為布団から飛び起きて、下に降りる為に二段ベッドに掛かっているハシゴに足をかける。 ってない!ハシゴがない!! 俺はそのままバランスを崩し、自由落下。痛い。強烈に背中が痛い。せめてハシゴを取るなら、下にクッションくらい置いてくれてもいいのに。 俺は、少し泣いた、 、
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