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狼『あー、あの人は今最中らしいからさー、俺が代わりに…』
なるほど。副寮長大変だな…ならないようにしよう、うん。
そんなバカみたいな思考を巡らせていると…
狼『じゃあ、部屋案内するねー』
テライケメンな副寮ch……長いな…葉月先輩は歩き始めた。
だから黙ってついて行く。
*
狼『はい、ここが君の部屋。同室の子は……いると思うからっ』
そう言うと眩しすぎる笑顔をこちらに向けてきた。
ま、眩しいっ……
思わず下を向く。
狼『……何で下向いちゃうの?』
そりゃ…あなたの笑顔が眩しいからっ……なんて言えないわけで…
そもそも俺は人と話すのが苦手だから大体下を向いてしまう。
気づいたら癖になってしまっていた。
狼『………まぁいいや、困ったことがあったらいつでも遠慮せず聞いていいからね?』
「あ、はい…ありがとうございます。葉月先輩……」
狼『あ、狼でいいよー?』
「…じゃあ、狼先輩…」
狼『よし、じゃあ頑張れよっ』
俺の頭をくしゃっと撫で、そくさかと去っていった。
………行動までイケメソ、だと?!
………とりあえず入ろ……
イケメソ狼先輩の背中を見送り、自室の鍵を開け、入ることにした。
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