プロローグ

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「さあ、早く料理を作りましょう………シャナ、手伝って頂戴」 話を変えられ、それ異常聞くことは出来なかったが、時折、切ない表情を見せる母がシャナは心配でならなかった。 何に脅えているの?どうして、人間が嫌いなの? この言葉を言う勇気が今のシャナには無い。もし聞いたら母は離れていく………何故かそう言う気がした。 ◇◇◇◇◇◇◇ ――その日の夜。 昼に採った山菜を使い、豪華な夕食を作ってシャナと母は父の帰りをじっと待っていた。 しかし、いつまで経っても父は一向に帰ってこない。 もしかすると事故にでもあったんだろうか。 捜しに行きたいが二の腕をきつく捕まれる。
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