プロローグ

9/31
前へ
/39ページ
次へ
銀の鎧を来た男。この人達は一体誰なのだろう。強い恐怖がシャナを襲った。 「獣人と人間の婚約は規則違反。よってお前には死んでもらう」 一人の鎧の男が槍を向けた先、そこには…。 ――――父の姿があった。 「お……父…さ…ま…」 父は歯を食い縛り、今にも相手を殺しそうな殺気で、鎧を着た男を睨み、母を守るように抱き締めている。 「い…や…」 声になっていない声が唇から漏れだす。目の前の状況を受け入れられなかった。 「妻に何かしたら許さない!」 「黙れ………獣人などと添い遂げるなんて気が狂ったか?この外道が!」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加