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「お前は何者だ?何か目的があってユリアと共に学園まで来たのか?」
ダルイ先生は俺は睨みつける。
「いや、目的は学園に通いたかっただけなんです。それ以外目的はないです」
「学園に通うためには、試験を受けて合格して貰わないといけないぞ?」
「それは分かってますよ。それにしてもいいのですか?こんな素性の分からないものを平気で試験受けさせて」
「別に構わないと思うが?この学園は人間を敵対している魔族も平気で通ってるんだぞ?今更何がきても問題ない」
「なるほど、試験受けさせて下さい。よろしくお願いします」
「ユリアは寮に帰っていいぞ、後日ギルドのことを報告書で提出してもらうからな」
「分かりました。コウスケさん、変態ですけど学びたいって気持ちがあるなら、私応援しますね!」
ユリアが俺に初めて笑顔を向けてくれた、まあ驚くくらいなんだが。
ユリアが出ていくと教師はそれぞれの持場に戻り作業を始める、そしてダルイ先生が俺を見ながら聞いてきた。
「まず、コウスケといったか?名前・年齢・性別・血液型・種族・属性・出身地を言ってくれ」
「名前はコウスケ・ヤマダ。十八歳・男・血液型不明・種族多分魔族・属性は闇・出身地
は日本です」
「種族が多分なのはなんでだ?あと、日本なんて国聞いたこと無いぞ?」
「うーん、自分の種族がよくわからないので多分と言いました。日本ってのは小さい国なのでわからないと思いますー」
「……納得はいかないが、まずその見た目どうにかならないのか?明らかに素足で魔力固めて羽織ってるだけだろ」
「えー仕方ないじゃないですか、俺は気づいたら衣服と荷物盗られてて、ユリアを助けて今に至るんですよ!」
本当のことは言えないから嘘つくしか、ないですよねー。
「身長も一緒だし、俺の服でも着てろ」
ダルイ先生はそう言うと空間を裂き手を入れ、俺にセーターとジーパン、革靴それと下着を投げて渡してきた。
「先生も百七十五センチなんですね、先生これって先生の履いた下着だったりします?」
「それは新品だ、安心しろ」
俺は先生の服を着ると纏っていた魔力を消し、先生の方を見る。
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