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「広いなー」
学園内に演習場があり、魔法で明かりが灯されている、まるで東京ドームのようだ。
「周りを見ていないで、実技試験やるぞ」
「了解です、ダルイ先生」
「さっきも聞いたが、まだコウスケは通うと決まったわけじゃないぞ?」
「いいんですよ、俺は絶対に通いますから」
「どこからその自信がでるんだかな……」
「では、空に向けて最大の魔法を打ってみろ」
んー、驚かせたいし、オリジナル魔法の方がいいよな、そうだなー闇魔法で形を作って、大きなもので……。
俺は上に手を向けて大声で言った。
「闇の剣」
俺の頭上には十五メートル程の、剣のような魔力の塊があった、その剣は光を一切反射しない、闇そのものが形を得たように見える。
「ダルイ先生こんなものでいいですか?」
先生は言葉を失ってるようだ、目に見える魔力の塊が十五メートルもあったらそらーびっくりだわな。
「ダルイ先生ー、聞いてますかー?聞こえないならこれ地面に落としますよ!」
「聞いてる、危ないからそんな事するな、早くしまえ!」
先生は慌ててるみたいなので、俺は素直に魔力を吸収し、闇の剣を消滅させた。
「コントロール、魔力量、魔力の質ともに合格だな。何のために学園に通うんだ?」
「それは友達が欲しいからですが、問題ありますか?」
ダルイ先生は笑うと、俺に紙を渡してきた、その紙は寮への地図らしく裏には先生の手書きで寮の管理人に、俺が編入生だということを教えるものだった。
「すっかり自己紹介を忘れてたな、俺はダルイ・ヴェスタだ、コウスケの担任になるから覚えておけよ」
俺は先生の背中を見送りながら地図を見た、学園はとにかく広いということが分かった、学内に食堂と寮が一緒になっているらしい。
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