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「えーっと、寮はここか」
硝子の扉で取っ手がない、どうやって開けるのだろう?
俺はとりあえず近づいてみると、扉は勝手に開いた。
なるほど自動ドアか……。
寮内の中に入ると、高級ホテルのロビーのような見た目でシャンデリアが高級感をだしている。
俺はしばらくぼーっとしていたが、カウンターに向かいダルイ先生がくれた紙を、管理人さんに見せる。
管理人さんは茶色のローブで顔まで覆い姿を隠してしまっている、声で判断しようとするが男か女か分からない。
「ふーん、君は優秀だね、特待生なんだ、おめでとう。それじゃあ君は先生達の側の部屋にしようか」
「まあ、部屋はどこでもいいんですけど、特待生って利点あるんですか?」
「特待生は受けたい授業に自由に出ていいんだよ、明日になったら担任の先生から特待生用のバッジが渡されると思うよ」
「それじゃあ、卒業まで一つの授業に絞って受けて、無いときは自主練もできるわけですか」
「そういうこと、はい、これ君の寮のカードだよ。その番号の扉にカードをかざせば、開くからねあと、寮のカードは食堂にある、券売機でも使うから無くさないようにね」
「了解しましたよ、管理人さん」
「君は寮に向かうとき階段じゃなくて、そこの魔法陣を使うとすぐにつくよ」
管理人さんが指差す先には、白く光り輝く複雑な魔法陣があった。
「あ、ちょっと待って制服上げるの忘れてた。ハイこれ」
俺は赤と黒の制服を受け取った。
「じゃあ、管理人さんまた明日」
俺は手を振って、魔法陣に乗り込んだ、部屋の前につきたことにはついたのだが、転移の感覚が初めてだったせいもあり、絶叫マシーンでシェイクされた気分だ。
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