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俺は朝の八時に起き、もう一度時間割を確認していた、八時半から、それぞれの教室で先生がその日の日程を言うらしい。
読んでいて気づけば八時十五分だ。
俺はものすごくお腹は空いているのだが、仕方ない、時間がないので制服を着て教室に向かった。
俺は八時半に教室前に来たものの入っていいのかわからず、ただ周りを見ながら待つしかなかった。
しばらくするとダルイ先生が用紙の束を持ちながら、のろのろ歩いてくるのが見えた。
「ダルイ先生、おはようございます」
「コウスケか、なんでそんなところに突っ立ってるんだ?」
「いやー、勝手に入っていいのかわからなくて……」
「勝手に入っていいんだぞ、自己紹介とかは無いしな」
「え?自己紹介ないならどうやって、知り合い作ればいいんですか?」
「そこは自分で積極的に話しかけるなりしろ、友人を作るも作らないも自由だしな」
ダルイ先生はそう言うと、教室に入っていった、俺も仕方なく教室に入ったが、皆からの視線が痛いです。
教室にいた40人が一斉に俺を見るのだから、怖いものである。
俺は扉のすぐ近くの席に座った。
ダルイ先生がだらだらと何かを話している間、俺は教室と生徒を見ていた、教室は机が全てつながっていて、黒板を見やすいように黒板に一番近い方が低く後方にいくに連れて段になり高くなっている、人の頭で見えないということがないようにだと思うが、寝たら確実にバレるな。
俺は生徒を見ていると、ユリアは見つけられなかったが、ダルイ先生の話を聞かずに寝ている生徒を見つけた。
一番まえの席に、目の色は分からないが、銀髪で長めのショートヘアなのは分かる、よく見てみると随分寝ているのか涎が机にたまっているのか光を反射している。
授業では無いにしても、寝るなんて勇気あるなーと思いながら先生の話を聞くことした。
「……今日の戦闘訓練は全力でやってもらう、評価に入るから覚えておくように!そろそろ時間だな、授業に遅れるなよ」
ダルイ先生は紙の束を持って教室を出ていった。
あの紙の束何のために持ってきてたんだろうか……。
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