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食堂は1千人は入るであろう広さだ、長テーブルと椅子が置かれており、窓際には四人用のテーブルと椅子が置かれている。
カウンターがあり、奥は厨房があるらしい。
券売機があり、メロメディアが言うには寮のカードを券売機にかざすと券が購入できるらしいが、常識の範囲内で購入して欲しいものだ。
「うーんと、何にしようかな!選べないし、適当に押しちゃえ!」
メロメディアはカードをかざしながら、適当に押そうとしていたので声をかける。
「おい!何品買うつもりだ、そんなに食えるのか?」
「二十品位だよ、僕が全部食べれるわけないじゃん。少しずつ美味しそうなところを食べるんだよ」
「ダメだな、メロメディア、券の購入は常識の範囲内でやれ、俺は人を困らすような奴は好きじゃないぞ」
「え?あ、うん、分かったよ。僕じゃあ決められないから、コウスケ券を購入してよ」
「じゃあ、オムライスな、嫌いな奴はなかなか居ないからな」
俺は券を二枚購入しカウンターの人に渡し、料理が出来上がるのを待つ。
出来上がった料理を窓際の席に座り、俺の目の前にはメロメディアが座った。
オムライスセット、ケチャップライスは半熟の卵ふわふわの卵で包めれていて、茸のデミグラスソースがかかっている。それに葉物のサラダとオニオンスープが付いている、まあ、量的にも満足できるだろう。
「わあー、ここの料理美味しいね、流石貴族も通うってだけあるよ。僕的には道中で食べた家畜飯みたいなものだと思ったからね、良かったまともな食事で」
メロメディアはそれだけ言うと笑顔で食べ進めている、俺的には食事中に家畜飯なんて聞いたから空腹だったのに、食欲が少し無くなった、まあそれだけの被害なんだが。
「ご馳走様でしたー」
「ご馳走様、なんとか全部食えた……」
食事は終わったが、授業までしばらく時間があるため、俺は雑談をすることにした、メロメディアが話してくれるかはまだ分からないが、仲良くするには相手のことをしらないとな。
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