『初めての学園生活』

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「メロメディアはなんでこの学園に来たんだ?」 「うーんとね、ずっと部屋にいるだけだったから、退屈でお母さんを説得して、学園に通えるようにしてもらったんだよ。お友達も欲しかったからね」 「俺も友達が欲しかったから丁度いいんだな」 俺の目的は学園を楽しむことと、学園を中心にして何か問題が起きないか調べてるだけだけどな。 「種族とかは何なんだ?」 「僕は魔族それも貴族!純血の吸血鬼だから偉いんだよ!」 俺に威張られてもな、貴族も通う学校なのは分かってたが、初めての友達が貴族か……、他の貴族から色々言われなきゃいいが、俺は正体不明だろうしな。 「コウスケは種族何?」 「俺は闇属性だから多分あ……」 ちょっと待てよ、俺神に自然から生まれる方法を頼んだんだよな、自然から生まれるの一つしかないじゃないか。 「コウスケどうしたの?」 「いや、自分の種族に気づいただけだ、俺は精霊だ。闇属性の精霊」 「え!?」 メロメディアは驚いた後に、興奮し始めた。 「それ本当?初めての友達が闇の精霊とか……。ぼ、僕どうすればいい!お母さんに手紙書いたほうがいいかな!」 メロメディアが落ち着きの無い理由は、精霊はそう簡単に生まれるものじゃないし、魔族は闇の属性を操ることができ、闇そのものを崇拝している種族でもある。 精霊ってのはその各属性の魔力が年月を経て意識を持ち、人形をとったものだ、純粋にその魔力そのものと言うことは、俺は闇そのものと解釈されてもおかしくない。 「メロメディア、どうもしなくていい。落ち着け、落ち着くんだ。俺が嘘を言ってるかもしれないだろ?」 「えーーー!?嘘なの!?」 「今俺の言ってることは本当だ。しかし相手の言ってることを鵜呑みにするなっていいたいんだ、信じてばかりなら、いつかつらい目に会うぞ」 「僕はコウスケと友達だから、信じるの!コウスケも約束して、友達同士なんだし嘘はつかないって!」 メロメディアが目を潤ませながら、真剣に俺を見つめてくる。 「まあ、それが友達の定義がそれなら、俺も付き合うよ。ところで俺から質問ばかりしているが、メロメディアは俺に質問ないのか?」 「無いよ。徐々にわかっていくのが楽しいんだよ。僕は徐々に相手を理解したい派なの!」 「そ、そうか。」 俺は聞いたほうが早く仲良く慣れると思ったんだが、考えは違うみたいだな。
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