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「名前は気にしないで下さると、有難いです。転生した先で何をするも幸助さんの自由です。幸助さんがこの世界を気に入らないと思うなら滅ぼすもよし、戦争を止めに入るのも自由です」
「そんな事言っていいのか?今まで管理してきた世界だろう?」
「私はずっと人間を見てきましたが、人間は何も学ばず同じ事を繰り返しています。なので幸助さんに、見極めてもらい生きる道か滅びの道か決めて欲しいのです」
「分かったよ、じゃあ定番の能力をくれると有難いんだがいいか?」
「分かりました。能力は3つまでです、それが私の限界なので我慢して下さい」
「そうだな、じゃあ不老不死と世界の知識と最高の魔力をくれ」
「分かりました、属性は選べませんよ、そして世界に生まれるにあたって、幸助さんは人の親から生まれることと、自然から生まれることを選ぶことができますがどうしますか?」
「自然から生まれるってのをやってみたいから、そっちで頼む、親なしってのもカッコイイだろ?」
「よく言ってる意味が分かりませんが、それでは転生させますね」
「あれ?能力くれないのか?よく能力を貰って『ククク、これが俺の能力か』とか『グルアアアアア、頭が割れるこんな能力の得方なんて聞いてないぞ!!』とか言うんじゃないの?」
若干神が引いてる気がする……。
「……いえ、転生と同時に能力を与えるので、それはないですね」
「じゃあ、転生させてくれ、転生ありがとう!神マジ愛してる!!」
「えーっと、ありがとうございます。それでは新しい人生を楽しんで下さい」
「言われなくても楽しむ……、ぐあああ!目がァ、目がァ!!」
俺の足元に複雑な魔法陣が出現し、俺は眩しいので目を瞑ろうとしたが遅かったようだ、白い光に包まれこの空間から消えた。
「幸助さんは、面白い方ですね」
神は異世界に飛んだ幸助を思い出しながら、クスリと笑った。
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