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「コウスケ!!」
メロメディアが保健室に居た、涙を目にためながら俺の顔を見つめてくる。
「どうしたんだ、メロメディアなんか用か?」
耐え切れなくなったのか涙を零しながら、ぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
「あの……魔法…当てちゃって、ごめん…なさい。ごめんなさい」
「そのことか、別に俺は気にしてないぞ?この通りピンピンしてるしな」
「でも……僕、コウスケに酷いこと、しちゃった……」
「いいって、気にすんな。俺が気にしてないのにメロメディアが気にしてもしかたないだろ?俺は許してるんだ、いつまでも気にしたら駄目だぞ?」
メロメディアの頭をそう言って撫でてやる。
メロメディアは悲しそうな表情はしているものの、撫でた事により落ち着きを取り戻していく。
「コウスケ許してくれて、ありがとう。まだ僕達友達だよね?」
「当たり前だろ?」
メロメディアの髪が乱れるくらい撫でてやった、メロメディアは撫でられて嬉しそうだ。
「あ、そういえばサイモン先生、コウスケの怪我治すときに、体調悪そうだったけど治ったの?」
「心配してくれて、ありがとうございます。私はなんともありませんから、メロメディア君はコウスケ君と仲良くしていていいんですよ?」
治療のときは本当に大変だっただろうな、俺の傷と同じ痛みを共有しながらの治療だったんだろうしな。
「サイモン先生ありがとう、俺はサイモン先生の治療で助かったんだ。大変な思いしてまで、治療してくれてありがとう」
「私は私のしたい事をしただけです。気にしなくてもいいんですよ」
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