『始まり』

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「ゴボボボ……」 俺は突然水の中にいた、驚いたが慌てず水中から出るために泳ぐ、服は着ていないためスムーズに動くことが出来た。 俺が水面から顔を出すと、日光降り注ぐ湖で森の中のようだ、ジメジメしているわけでもないし、水も冷たすぎず楽しめそうだ。 岸の方は足もつくほどの深さだろう。 俺が泳いで岸に向かっていると、何かが目に映り込んできた。 白い肌、綺麗なスラっとした足、そして……、俺は慌てて水から飛び出した。 その音に驚いたのか、悲鳴が聞こえる。 俺が立ち上がると丁度水面は腰程度で、ギリギリ下半身を隠す程度である。 「イヤーーー!!」 俺が見たのは栗色の髪は肩で切り揃えられ、茶色の目を持つ少女の裸だった、まあ水中から見たのが間違いじゃなければ、そうだと思ったよ、うん。 バチンという音と共に、俺は水の中に倒れこんだ。 俺は水中で少し考えて、驚かせたのが悪かったのだと判断した。 俺は水面から身体を出し、もう一度少女と対面する。 「痛いじゃないか、君は初対面の人を平気で叩くのかい?」 俺はなるべく紳士的な態度をとってみる。 「イヤァァアアアア!!」 さっきよりも激しく俺は叩かれる、しゃがみ込んだ事により、叩きやすくなったのか俺はフルスイングを叩きこまれ、そのまま気絶した。
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