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俺が起きた時には少女は居なくなっていた、まあ逃げたんだろうけど。
俺は水面に浮かびながら空を見る。
「全く近頃の若者は、すぐ手を上げるのかね……」
俺はやれやれと岸に上がり、肩まで伸びた癖の強い黒のショートヘアを絞ると、湖の方を向き仁王立ちしてみる。
「それに俺裸だったや、道理で話すら聞いて貰えないわけだ、失敗失敗」
「……さて、ここからどうしようか。まず、知識はあるから魔法を試してみるか!」
俺は掌に意識を集中させ、湖の方に手を向ける。
「でろ、火・水・風・雷・土!」
言ってみたものの反応はない。別の属性か……。
「光・闇……」
闇の玉が出現したため、俺の属性は闇で間違い無いだろう、この世界の生物は必ず、属性を一つしか持つことができないから、闇で間違いない。
「裸はまずいし、闇の魔力を固めてローブにでもするか」
俺は裸に黒いローブという、変態と言われてもおかしくない見た目になった、風が吹いたら一発アウトだろう。
さてと、まずは街なり村なり探しますかね。
俺は自分の魔力を垂れ流しにしいて、森全体に魔力をいきわたるようにした、これで何かがいると、大きさも分かるため人間かどうか分かるのだ。
大きさ的に人が3人いることが分かった、動き的には一人が逃げていて、二人が追いかけてるという形だ、これはさっきの少女が逃げてるのではないか?と判断し俺は急いで現地に向かった。
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