寂しがりな犬と心配性な巨人さん

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エレベーターで 4階に下りる 独特の 浮遊感に揺られながら 1階違いの 凛々蝶の部屋に 行くのには 時間は かからなかった チン スムーズに エレベーターの 扉が開き 降りると 御狐神> では 凛々蝶さまは ご自分で朝食を注文し ご自分で席まで運び… あまつさえ ご自分で コップに 水を注がれたのですね… エレベーターの 音に 気づいていない凛々蝶 声を かけようと思ったが しばらく 見ている事にした 璃久徒に 目で合図すると あまりにも 見つめられて いるせいか 顔を 赤らめて 嬉しそうにしていた シンプルに 勘違いしていた 御狐神> 僕はもう… 不要という事ですか…? 凛々蝶> どこまでしたいんだ 段々 ヒートアップしてきて 面白くなってきたよ と伝えるため また目を 向けると 私の目線で 赤らめながら 胸を強く押さえて 過呼吸に なっている 璃久徒がいた 表現が しにくいが 一言で 今の璃久徒を 表すなら "キモい" そんな 面白い展開なのに 邪魔をするかの様に 反ノ塚を乗せた エレベーターは 大きく 音を上げる チン その音と同時に エレベーターを一斉に 見つめる 凛々蝶 ………こっそり 見ていたのが バレてしまった どうしようかと 振り返り 璃久徒を見ると 耳まで真っ赤の 璃久徒が 過呼吸から リアルに ハァハァしていた ………………。 もう、度を超えすぎて しばらく言葉も出なかった けれど そんな私でも 一つだけ する事は分かっていたようだ ドゴッ 鈍い音が 璃久徒の 体から鳴る 音が鳴るより早く 頭から 壁に飛んで行き パラパラと 壁から煙が上がる 顔が壁に 埋もれる状態になる璃久徒 私は 回し蹴りを 璃久徒にしたのだ 脚力は 無いのだが 野生の本能? なのか いつもより 力が3倍でていた 梵天> ……。 璃久徒> ……。 凛々蝶> ……。 反ノ塚>……。 イヤな沈黙が 辺りを包む 沈黙をやぶったのは 反ノ塚だった 反ノ塚> ごめん。 状況を説明してくれない?
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