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私は この彼を知っている
冷酷で 無感情の瞳
人を殺めた 感情よりも
達成感に満たされている表情
私はそんな 彼が嫌いだ
荒野の中 月光に照らされる姿は
あまりにも 生々いく 吐き気がする
無惨に 体が引きちぎれ 苦痛何て言葉では
表せないほどに 歪んだ表情の死体
人間とは 言い難い位に 潰されて
原型が無くなり 真っ赤な死体
その 荒野を埋め尽くす 残骸の中で 一人
優雅に 空を仰いでいる彼
それが 大太 璃久徒
私が 初めて 後悔 絶望 恐怖の感情を
植え付けられた 瞬間でもあった
きっと この時から
私の 人生の歯車が 狂い始めたであろう
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