幼い過去と呪いの鎖

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…さて、次だ ここまではいつも通り 普通の反応 普通に怖がっている 私の存在に いち早く 気づいた彼はどうなのだろう 梵天> っ!!?… ?> ………… 驚いた 身体中が 危険だと察知している …いや、驚いた何て 甘い言葉ではない 驚愕…もっとだ 言語では表せない程 驚いた 無反応で なにも変わらない 営繕とした態度 呪いなど 幻覚すら 見えていない程だ 悪夢を見ているはず 死との恐怖で 何らかの反応を 示すはずなのに…それなのに 梵天> 私が…私が………負けている? 陽が隠れて 山から光が消えていく中 彼は 永遠と私を 見つめていた 初めて 私は危機感 血が引ける感覚がした 天ノ邪鬼の 妖怪の血が 殺せ殺せと 騒ぎ立てる ……ダメだ 駄目なんだ 血に…狂いそうな感情に心を委ねては けれど 予想外な展開だ フッ これは実戦 …予想外が付きものだ ならば 力には 力でねじ伏せろ 初めて変化するには 十分なチャンスだ 天ノ邪鬼に 理性で押さえる事が 出来るかは…運任せ 梵天> キミ!! ?> ………… 6歳とは 思えない程 誰もが身震いする 鋭い声で 相手を見据えるが もう、石何ではないかと 錯覚するほど 態度が変わらず 真っ直ぐ 私を見る 気持ちを 落ち着かせる為に 深く深呼吸をして すうっ と息を入れて 目を閉じる 足元から 黄金に輝く 炎が燃え盛る 青でもなく 赤でもない 黄金色の 炎は 上に 上に 燃えて 十数秒で全身を包む 火だるまに なっても 熱くも 痛くもない炎 焦げたかと 思われた服は 着物に変わり 手には番傘 左目を 隠していたが " 禁 " と書かれた 紙が 右目を隠していた 梵天> クフフ 驚きの余り 言葉も出ないか? ?> ………やっぱり 私のセリフを 完全無視して 何の 反応も見せない その言葉に 番傘の先を 相手に向ける 平然のまま 言葉を繋ぐ ?> 君は …やはり 天ノ邪鬼 でしたか
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