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そして今日も 何百回も繰り返した
同じ現実逃避が始まる
背水の陣で望もう
そうして最後の賭けに出よう
それが私や彼の為でもあるのだから…
璃久徒> それで ここ最近に……話し聞いてる?
いつもと変わらない
コロコロ変わる表情
梵天> うん、ごめんね
璃久徒> 心此処に足らずだね
今日のルイ 変だよ?
流石に思い詰めた 私の心境を
ふと 感じとる璃久徒
急に出来てしまう 不可解な間
梵天> 話したいことが…あるんだ
璃久徒> ………なんだい、
子供の時とは違う 落ち着いた府陰気
優しい表情で聞き返されて
ぐらりと揺れる心
こんな彼に何を言おうと考えているんだ
後悔すら 思わせる甘い誘惑
梵天> こんな関係もう やめよう
このままだと 私も璃久徒も恵まれないよ
もっと早く 璃久徒を拒絶して
自分の信を 貫き通すべきだった……
見開いていた 後悔していた
絶望していた 泣きそうな顔をしていた
璃久徒は 今までに見たこともない
顔を私に向けていた
璃久徒> …………悪い冗談だよね
信じたくない現実を 認める事ができなく
無意識に聞き返す璃久徒
けれど 冷たく首を横に振る
璃久徒> 君は…それを望んでるなら………
僕には断る権利はないよ
うつむきながら 消え入りそうに話す
苦しかった 胸を締め付ける
だけど お互いの為の事だから
後戻りなんてしない
梵天> 今までありがとう
私は此処で 大きな人生の選択肢を
間違って しまったかもしれない
ここからだ 璃久徒が変わって
狂乱するきっかけ
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