挨拶と新しいSS

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あっと言う間に エレベーターは 5階に 到着してしまい 独り言も 終止符をうつ ことになる 5階で降りると自分の部屋の前には 誰かがそこに立っていた 私の 部屋の扉の前で 石像のように じっと 一人で立っている 私の意見だが あれはストーカーですか? 見た感じ だけだから 何も言えないが 横目で チラリと 此方を見て まるで幽霊を 見るように 見開く 真っ黒のスーツを 整えて 私の前まで 近づく ?> 梵天ルイ様と お見受けしますが? スーツ姿の 男性が 私に 話しかけてきた 私は この人を知っている 梵天> ……わかってるくせに そのスーツ姿……SS? 璃久徒> 相変わらず…ですね 1週間ぶり とても会いたかったよ 大太璃久徒 以後 お見知りおきを…… 差しだす 璃久徒の手を バシッと 叩く 梵天> 私に触らないで!! ははっ 随分嫌われましたね と微笑 を浮かべる 何しろ 私は この "彼" のせいで 引っ越しを 余儀なくされたのだ 私の人生を 全て狂わせた張本人 ガシッ 私の両手の手首を 強く掴み 頭の上に 手を固定する 背中には壁 目の前には 璃久徒 と 言う状況 になってしまう 梵天>んなっ!?………… 瞳からは 光が消えて 妖しい目で私を見つめる その顔に ゾクリと背筋が凍る 恐怖を覚える とは こういう事なのだろう 璃久徒> 僕の事が キライ? 昔のように 好きだとは 言ってくれないの? しばし どうしたら良いのか 分からなくなり 沈黙がしばし続く 梵天> …その手を放しなさい これは命令です 璃久徒の質問を 全て無視して 自由を失った 両手を 解放するように話す その言葉を聞いて また微笑を作り 命令…ですか と言いながら 私の手を放して ゆっくりと離れる 璃久徒> 立場が 逆転しましたね まったく… 命令されるとは………笑うしかない 困ったように 天井を眺める そして フゥ と溜め息をすると 再び私を いとおしそうに 眺めてから 璃久徒> さて、話が変わります 荷物は 全て運び入れました 勿論 ルイの荷物も 済ませてあります やっぱり この人とは 馴れないな 実に不愉快 悪徳 うざすぎる奴 梵天> 取り敢えず ここの案内 をしてもらうか そう言うと また嫌いな笑みを向けて 璃久徒> 分かりました では しばし御同行を お願いします 歩きだして 視覚で 見えなくなった瞬間 べー と舌をだして バカにしてやった
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