眠り姫

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多様な筆致の薔薇の花がずらりと並ぶ。 静かで、しかし何かに対して持っていた酷く強い感情の奔流は、彼女の絵筆から迸って、この部屋に彼女を守るための棺桶を作ったのに違いない。だとしたら、僕は一体何なのだろう。 「今日も起きないんですね、いばらさん」
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