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戦場において規律、階級は絶対だ 逆らえば罰が下される 「今回の戦果は上々である」 帝国陸軍第9小隊所属 エミル・レストア准尉 それが自分の階級であり結果 「しかし、だ。唯一汚点があるとすれば」 殲滅 それが数刻前に与えられた命令 帝国に反抗するゲリラ潜伏先の村を制圧、ゲリラの殲滅が目的 俺は小隊を率いて村を迅速に制圧、村広場に全員集めるまでは良かった むしろ最良ともいえるスピード、損傷、指揮だった 「このレストア准尉の命令違反である!」 そう 命令違反 ゲリラを殲滅する際俺は気付いた 敵兵の姿に 敵兵の中には年端のいかない少年兵が多くいた 軍はその少年兵さえも躊躇いなく虐殺した 俺に子供を殺して喜ぶ趣味はない だから俺は少年兵を逃がした 「敵の逃亡を援助するとは言語道断!」 正直悔いはない というよりは上々といったとこか もう子供を殺さなくて済むなら万々歳ってとこだし あ、でも独り身で死ぬのは嫌だなぁ はぁ... 「准尉!聞いているのか!!」 「は、はい!」 あー、うっさいなぁ 正直もうめんどくさい 最初に軍に入ったのは愛国心だったような気がしたがもうどうでもいい なんだろう 軍で昇進するにつれ正直国の暗い部分も目にし始めた そこからだろう 国に愛想がつき始めたのは 「もう貴様はいらん!命令違反は死罪だっ」 この司令官はあることで有名である 有言実行 しかも即実行 つまりは 「死ね」 こめかみに銃口があたる パァン 発砲 倒れる俺、あがる硝煙とにやける司令官 はは、終わったな俺 俺の物語即終了 さらば俺、さらばみんな、さらば世界、さらば見たこともないしそもそもいない彼女なり妻なり家族よ! ・・・・・・あれ?死んでなくね?
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