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手の感覚はある 足の感覚も....ある ふむ.....外した?不発? 「貴様!!」 「おーいおっさん、いらんのなら俺にくれやぁ」 えらく間延びした気だるそうな声 たしか.. 「傭兵風情が何のようだ」 「廃品かーいしゅー」 こつこつとブーツの音が近づく 俺の頭の近くで止まる そして唐突に頭に足を...って踏んできやがった!? 「いでっ」 「おっさんいらないんだろ?さっき死罪とかって言ってたし、その銃で撃ってたしなぁ」 傭兵 それはこの帝国軍に限らずどこの軍、団体に属さず報酬によって敵味方を区別する集団 昨日味方だったのが今日は敵なんて当たり前 そして彼らは仕事に感情を持ち込まない 忠実に任務をこなす まぁそんな性格の職業?だから大抵嫌われる 俺?俺も嫌いだ こいつらは殺すことに躊躇いがない 女子供構わず、だ 「ふん、どうせ除隊処分だ、好きにしろ」 「ふっふっふ、えらく気前がいいじゃないか少佐ー」 「貴様ら傭兵団は忌々しいが前戦の戦果には総帥が一目おいている。無下にはできんのだくそったれ」 「おやおやおーや、総帥が認める傭兵団にくそったれか、出世はいいのかなぁ少佐ぁ」 「死ね、ジャリが」 「ふっふっふ、そういう態度は好きさ少佐。ほれ、うちらの傭兵団はこれで手をひく、こいつは少佐とこの青年に辞令さ。青年、読んでみな」 ヒラヒラと俺の目の前に一枚の紙 なんとか掴んで寝たまま、というか踏まれたまま読む 隊員数百名の前、演説段の上で頭踏まれて辞令を読む シュールだなぁ..... 「いいから読め!」 「いだいいだい潰れる潰れる!ったく...えー、今作戦の戦果により、モルガン・ユール少佐は本日付で中佐へ エミル・レストア准尉は除隊処分とする。あー、やっぱりかぁ...」 「私が中佐?」 「今回俺たちは報酬はいらん。その分の戦果を少佐、いや中佐に譲る。だからあんたの隊のこの青年をいただく」 うっわ、俺の意思なしで話が進んでる!
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