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気が付くと
辺りは微かに明るくなりつつあった。
夜明けだ!
真っ暗な夜をどうにか過ごし
薄明るくなってきた事を感じると
何かホッとした。
そっと土管から表へ出て見た。
雨は上がっていた。
昇る朝日に
濡れている草がキラキラと光っていた。
草ボーボーの空き地全体がキラキラしていた。
寒くてピン！と張り詰めた空気の中、それは
とても幻想的だった……
(これからこの世界で生きて行くんだ。)
改めて見据えた
始まりの朝だった。
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