彼女の名は

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「いやぁぁっ!!!」 とある女子生徒の悲鳴が響く。 朝の登校時間ぎりぎり。 8時17分の事。 その女子生徒の机には今までの悪事や恥辱の黒歴史が彫られていた。 それを見た彼女。少女Aはひっそりと笑う。 女子生徒は、涙を浮かべながら犯人を突き止めようとしている。 そこに少女が立ち上がり、彼女の前でこう言った。 「私だよ……?」 すると女子生徒は怒りに満ちた顔で、平手打ちにかかる。 少女Aはその平手打ちを避けもせず、ただくらうのみ。 「あんた信じられないっ!!第一誰なのよ!隅っこでいじいじしてるから居ないのと変わんないのよ!」 パチン…… またも叩かれる少女A 怒りに満ちた女子生徒に少女Aは言う。 「名乗る必要ないよ。知りたいなら調べればいいよ。」 少女Aは平手打ちをくらうにも、平然と答える。 女子生徒はやけくそになったのか、生徒の名前の載る表を、乱雑に開く。 数十秒後。女子生徒は青ざめる。 「あ、あんたは…誰なのよ……。名前…ないじゃない。……写真も写ってない……あんた…信じられない。」 そんな表情に少女Aはクスリと笑う。 そう、少女Aは 結城 あや であり、 いじめを受けた 人間の底辺であり、頂点なのだ。
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