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教室に入ったとたん俺はイジメにあった。
ホスト教師の鏡也が教室に入ったとたん、「キャー」やら「抱いてくださーい」やら
聞きたくない言葉が飛び交っていた。
鏡也は「ウルセェ」と一声。まさに鶴の一声とはこのことだろう。教室が一瞬の内に静かになった。
そしてバッドタイミングで鏡也が俺を呼んだ。
「嵐、入ってこい」
待て。俺は呼び捨てを許してないはずだ!
しかし、入らない訳にもいかず俺は教室に足を踏み入れた。
その途端「キモイ」やら「なんだオタクじゃん」やら好き勝手言ってる声が聞こえた。
「鏡也、俺の席どこ?」と俺が聞くと、耳をつんざく様な悲鳴に見舞われた。
どうやら鏡也を呼び捨てにしたのがダメだったらしい。
席に着こうとしたら通路に足を出された。しかーーし!そこで負ける俺ではない!
1人ずつの足をちゃんと踏んで歩いた(笑)
俺の隣の席のヤツはボーッと外を眺めていた。
入学式も終わったばかりで、ぶっちゃけ友達できるか心配だったけど
さすが俺!隣の席のヤツと友達になったぜっ!
ソイツの名前は藤川 捺己(フジカワ ナツキ)
しかもソイツは俺と同室のヤツだった!
捺己とは仲良くなれそうだ。
※あっ、ちゃんと呼び捨てしていいかって聞いたぞ!
ちょっとここでの生活が楽しみになってきた。
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