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「初めまして、私はアリサ・イリーニチナ・アミエーラです。アリサと呼んで下さい」
「アリサはサクラと同じ新型の神機使いなんだよ」
コウタが付け加えるように教える。
「新型で分からないことがあったら私に教えますので是非聞いて下さい」
と可憐な笑顔で答える。
「アリサ。早速猫かぶるの止めようよ」
「だ、誰が猫を被ってるんですか! コウタそんな根も葉もない嘘止めて下さい!!」
「だってさ。あの時も……」
コウタの言葉に過激に反応するアリサ。
2人はサクラをほって言い合っていた。
止めた方がいいかな?とサクラが思った矢先にソファーに座っている青いフードを深く被りっている少年が顔を上げた。
「…気にするな。いつもの事だからな…」
フードからは白い髪と褐色の肌が覗いている。
「俺はソーマ…ようこそクソッタレな職場へ…死なないように頑張るんだな」
「はぁ、はい」
何か釈然しない挨拶にやはり戸惑ってしまう。
とりあえず今この場にいる人はソーマで最後のようだ。
サクラは未だにアリサとケンカをしている? コウタを見る。
「だーかーら、なんでアリサはバガラリーの良さを分からないんだよ!!」
「アレの良さが全く分かりません。何がいいんですか?」
(バガラリーって何だろう?)
神機の名前かな?と勝手に憶測を付けてコウタに話掛けようとした時ソーマが座っている向かいにある扉のランプが赤から緑に変わった。
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