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血を、見つめる。
真っ赤な真っ赤な血を、ただ呆然と見つめていた。
声をかける者はなく、少年を気にする者も、誰一人いなかった。
赤いそれは、鋭い刃から、ゆっくりとねっとりと地面に染みをつくる。
…痛い、とゆう間もなく、呆気なく自分は死んでしまった。
自分を守るコトが出来ずに、少しだけ後悔した。
ただ自分は嫌いだったので、少しだけほっとした。
何で殺されたのか、自分でよくわかっている。
また、やってしまった。
これで何度目だろう?
同じ過ちを、またしてしまっている。
悲しいと言うより、少し喉が渇いていた。
人を、殺めてしまった。
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