6人が本棚に入れています
本棚に追加
明けつ方
透ける様な紺色の空に
星々の残影が瞬く
それは何処までも澄んだ天の
涯てのない深みからの揺らめきなのか
今も尚きみの明日をそこに探す
そしてその度にこの疲弊した胸が疼く
未だ癒えない傷口を晒したまま
きみの居ない日々が繰り返されて行く
空しく吹き抜けるだけの風
目の前を過ぎて行くだけの「時」
全ては意味を失なっていた
そして意味を持たない枠組みの中で
極めて個人的な時間を
尚も生きている
極めて個人的な
小さな存在
最初のコメントを投稿しよう!