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何処に行ったと言うのだろう
あの日 あの時の
忘れるはずのないもの
しっかりと持っていたもの
気が付けば
手には何も無く
ただ胸が痛むだけ
そして
大切なものほど無くしてしまいそうになる不安
心の綾は
罪深きもの
生きるよすがを
求めつつも
喪失感に身を焦がす
確かな日々は
ただ失なって行くだけの
一方通行
止めどのなき下り坂を
記憶は次々と転がって行く
忘れられぬあの時の笑み
そして風を切って走る
走る
遠ざかって行く
幼い君の笑顔
時は止まり
そして残すべきものを
胸の奥深くに留める
冷たい空気の中の記憶
そして遠ざかって行く
鏡の中の君の笑顔
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