◎ 夜伽 ◎

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「俺に近寄るな!俺に触るな!よくも…よくも… 友達だと思ってたのに…信じられない!こんな時に…こんなことして、俺を追い詰めて…さらに俺を苦しめて!! ユウのこと、一生の友達だと思っていたのに…こんなことして何が楽しいんだ!!」 全てが終わると俺は… ユウを拒絶し、ユウを罵り… 悲しげに涙を流すユウを振り返りもせず、部屋を後にした―――― 『思い出した?』 (ユウ…その) 『あの後ね…俺、車を運転して無我夢中で人の来ない山奥まで走って行った。そのうちガス欠で車が止まって、それでも車から降りて、奥へ奥へ奥へ…… 誰にも会いたくなくて…智に会えないと思って… そしたらさ…ズブズブと足が沈んで行った』 (沈んで?じゃあ…ユウは…) 『………もう…死んでるよ』 冷たく冷えきった手が足首を握った。 『俺って未練がましいよね…こうして一年経ってるのに、毎夜智のもとに通ってさ。でも、忘れちゃってるから来ることが出来てたのに… 智は俺のこと思い出したから…もう今の姿でしか来れなかった』 びちゃ…べちゃっ…ぴちゃ…びちゃびちゃ… 顔の方へ近付いて来る湿った足音が聞こえる。 『腐った…骨が剥き出しになった体でしか…』 「………っ!!!」
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