愛季の結婚

8/8
1892人が本棚に入れています
本棚に追加
/273ページ
そして数日が経ち、愛季の婚礼の儀の日になった 舜季『義広殿、此度は愛季からの要望で儂の隣の座となるが……』 琢磨『聞いております、しかし、私が舜季様の隣に座ることに異論は無かったのでしょうか?』 舜季『氏季がのう、まあ、あ奴はお主に危機感を抱きすぎておるからのう、気にすることはなかろう』 琢磨(あの家老、中々鋭いんだよな……) まあ、反逆とも捉えかねない事を琢磨はしているのでそう感じているわけではあるのだが 実際は氏季の危機感は別のところからきていた 氏季(このままでは、安東家の家老の座が危ういかもしれん) 少し離れた席から琢磨と舜季を見ていた彼はそう思っていた 琢磨『そろそろですね』 舜季『うむ』 家臣『愛季様、絢華様の御なり!』 琢磨(始まったな、それにしても、幸せそうな二人だ) ============================= 式に参加している豪族は招待した家の約7割 そのうち当主が出席しているのは3割である 基本的に安東家に従属ないし臣従している家は当たり前であるが当主が主席している そのほかには戸沢家と由利十二頭の安東家よりの家である 因みに、由利十二頭というのは出羽の有力豪族の呼び名である 他は当主の代行という名目でそこそこの重臣が出席していた 始まった式は重季がしたものよりも豪華であったが基本的には変わらないものだった 式が終わった後は出席していた人たちが二人に声をかけた後、舜季と一言二言喋り、帰っていっていた この日の式までに出席していた者たちと舜季は会談を行っていたのだがそれはよく考えると当然である このような大きな場では同盟の再確認や、今後の方針などを話し合う場としてもってこいなのである 琢磨『舜季様、また何かあればお申し付けください』 舜季『ああ、もとよりそのつもりだ』 琢磨『では、絢華をよろしくお願いしますね』 舜季『愛季に伝えておこう』 琢磨『では、失礼します』 舜季『達者での』
/273ページ

最初のコメントを投稿しよう!