自己紹介

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                    ●  僕の名前は追々(おいおい)作中で判明するからここでは省かせてもらう。  身体的な特徴といえば、髪は赤褐色の長髪で片目を覆っていて、眼は金色(こんじき)で、悪魔の血を少々引き継いではいるものの未だその能力をうまく使いこなせないなどといった、そこらへんに大量投棄されている中二的な小説の主人公とは違い、髪は黒色、眼も黒色、両親の血を引き継ぎすぎて親戚に父親にそっくりと言われる普通の高校生だ。  ただ普通でない点ももちろんある。  このあいだ僕の家から一番近い行きつけの本屋ではなく、少し遠いあまり馴染みのない本屋に行った時の話だ。  僕がわざわざ遠くの本屋まで出向いたのは決して、クラス1の巨乳美人の女の子がその本屋によく出没するという噂を聞きつけたわけではなく、「ああマジでうちの近くのクソみたいな本屋じゃあの本ねーよ、やっぱあの本屋までいくしかないかー(棒読み)」という純粋な本を欲す気持ちからであり、決してその女の子の読んでいる本を調べてお近づきになりたいとかあわよくば結婚したいとかそんな邪な気持ちはミジンコほども無かったという事に留意していただきたい。    残念ながら僕がその本屋に出向いたときその子はいなかったのだが、代わりに面白いタイトルの本を見つけた。
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